ある日、友人が特別養護老人ホームで働いている私に「介護の仕事のやりがいは何?」と聞いてきました。久し振りに会い、お互いの近況報告をしている際に聞かれたので、あまりに突然で私は少し驚きました。
結局、そのとき友人に答えたのは「入居者様の笑顔のため」や「お年寄りの方たちが好きだから」という、ありきたりでどこかふんわりとした答えでした。今思えば、もう少し具体的に話したかったと後悔しています。せっかくやりがいを聞かれたのに、老人ホームで働くのは楽しいということをアピールできず残念です。
いい機会なので、自分にとってのやりがいを再確認することにしました。再確認することで、仕事にも力が入れば嬉しいと思ったからです。そして、次に友人からやりがいを聞かれたときスムーズに答えることができるよう、今から練習しておこうと思います。
私は、『やりがい=自分が嬉しいと思うこと』と思っています。そのため、やはり一番のやりがいは入居者さんに「ありがとう」と言ってもらえたときでしょうか。特別な言葉はなくても、笑いかけてもらえるだけでも嬉しいものです。普段あまり笑わない入居者さんに笑ってもらえると、介護の仕事をしていて良かったと思えます。
他には、入居者さんに自分の名前を覚えてもらえたときでしょうか。名前を呼んでもらえたとたんに、今までよりも近しくなったように思えます。
今回、やりがいについて考えてみることで、無事に人様に言える理由を見つけることができました。そしてわかったのは、今の仕事が好きだということです。施設で入居者さんに名前を呼ばれたときの嬉しい気持ちが大切だということです。
特別養護老人ホームのは忙しくて慌ただしいと思われがちですが、入居者さんに笑いかけてもらえたり名前を呼んでもらえたりと、穏やかな雰囲気が漂っています。
介護の仕事は、本当にやりがいが大きい仕事です。老人ホームで働きたいと考えている人は、こちらのサイト〔http://roujinhomedehataraku.com〕も参考にしてみてください。